2015年10月24日 (仮訳)ウスベニミミタケ属のモノグラフ Olariaga, I. et al., 2015. A monograph of Otidea (Pyronemataceae, Pezizomycetes). Persoonia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/nhn/pimj/pre-prints/content-nbc_persoonia_0319 [Accessed October 24, 2015]. 【R3-02313】2015/10/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウスベニミミタケ属全種(33種)を含むモノグラフを作成し、うち25種について記載文を掲載した。 Otidea borealisなど5新種を記載し、O. cantharella var. minorなど2変種を種に昇格させた。 本属の種レベルの同定には子嚢盤の色、形状、子嚢胞子の形質などが重要で、近縁種の識別には側糸の形状、外被層の構造および樹脂状滲出物とその呈色反応などが有用であった。 USA, Oregon, Douglas Co., E of Mill Creek (新種) Otidea pseudoleporina Olariaga & K. Hansen 語源…偽のO. leporina 【よく似た種との区別】 Otidea leporina(キミミタケ) 米国に分布する 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 外被層の外部からKOHで一部が赤い滴状になる樹脂状滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が褐色 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変するという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が広楕円形 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHに部分的に溶解するという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea nannfeldtii 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が橙色でないことが多い 本種と異なり子嚢盤が幼時狭い耳形 本種より子実層面が暗色 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHで黄色ではなく帯赤褐色を呈する 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOH非溶解性 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea formicarum 子嚢盤の形状が類似している 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が橙色ではなく橙色~黄褐色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOH非溶解性 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea brevispora 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変する 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOH非溶解性 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sweden, Närke, Knista, Lekhyttan, Kungshall (新種) Otidea brunneoparva Harmaja 語源…褐色で小さな(子嚢盤の形態から) 【よく似た種との区別】 Otidea bufonia(ウズマキワンタケ) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤の質がしっかりとしている 本種と子嚢盤の形状が異なる 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘状 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物が水滴中に拡散しないという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea mirabilis 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤の質がしっかりとしている 本種と子嚢盤の形状が異なる 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘状 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物が水滴中に拡散しないという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea smithii(ニセジョウゴタケ) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤の質がしっかりとしている 本種と子嚢盤の形状が異なる 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物が水滴中に拡散しないという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea olivacea 子嚢盤が暗褐色でオリーブ色を帯びる 子嚢盤が杯状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズがかなり大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea leporina(キミミタケ) 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子の形態が類似している 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が暗褐色でオリーブ色を帯びるのではなく肉桂褐色 本種と異なり側糸に顕著なノッチを欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea propinquata 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が長い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Spain, Huesca, Bielsa, Ermita Nuestra Señora de Pineta (新種) Otidea subformicarum Olariaga 語源…O. formicarum類似の 【よく似た種との区別】 Otidea formicarum 針葉樹と関係を有する 子嚢盤が広い耳形~杯形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南欧ではなくフェノスカンジアおよびアルプス山脈に分布する 本種と異なり子嚢盤が橙褐色~帯赤褐色でない 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの40/747塩基が異なり5.35%の差異) Otidea tuomikoskii 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が狭い耳形 本種と異なり子嚢盤外面に丈の高い疣状装飾を有する 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体が橙褐色 本種と異なり外被層がKOHで黄変する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea nannfeldtii 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がしばしば黄色、時に桃色を帯びる 本種より子嚢胞子が短い ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, Koillismaa, Kuusamo, Juuma, Jäkälävuoma, western part of Jäkälävuoma gorges (新種) Otidea borealis M. Carbone, Olariaga, K. Hansen & Van Vooren 語源…亜寒帯の 【よく似た種との区別】 Otidea concinna(キミミタケモドキ) 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が黄色~黄褐色ではなく黄色 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変しない 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea phlebophora 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がしばしば全縁 本種と異なり子嚢盤の基部に畝状隆起または吻合する脈状隆起を生じる 本種より子嚢胞子の幅が顕著に狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea minor 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がしばしば全縁 本種と異なり子嚢盤の基部に畝状隆起または吻合する脈状隆起を生じる 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が顕著に狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea oregonensis 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が典型的には倒円錐形 本種と異なり柄が黄褐色ではなく黄色 本種と異なり子嚢盤の基部が時に強い小皺状 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変しない 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea rainierensis(カベンチャワンタケ) 子嚢盤に黄色色素を含む 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドおよびスウェーデンではなく北米に分布する 本種と異なり柄が黄色でない 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Oregon, Douglas Co., Umpqua National Forest, Diamond Lake Ranger District (新種) Otidea oregonensis K. Hansen & Olariaga 語源…オレゴン産の 【よく似た種との区別】 Otidea rainierensis(カベンチャワンタケ) 形態的に類似している(同種として扱われたことがある) 子嚢胞子が平滑 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が黄色でない nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea phlebophora 子嚢盤が杯形 子嚢盤が全縁のことがある 子嚢盤外面が黄色 側糸が膨大する nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくヨーロッパのみに分布する 本種と異なり子嚢盤が主に全縁 本種と異なり子嚢盤外面に時に鈍い畝状隆起を有するのではなく縁部に向かって半分の長さに達する脈状~畝状隆起を有する 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 本種より子嚢胞子の幅が僅かに狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい Otidea minor 子嚢盤が杯形 子嚢盤外面が黄色 子嚢胞子が平滑 側糸が膨大する ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくヨーロッパのみに分布する 本種より子嚢盤のサイズが小さい傾向がある 本種より子嚢盤が浅い杯形 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea borealis 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が倒円錐形でない 本種と異なり柄が黄色ではなく黄褐色 本種と異なり子嚢盤の基部が時に強い小皺状という特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変する 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea concinna(キミミタケモドキ) 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり子嚢盤がしばしば倒円錐形という特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤が時に全縁なのではなく裂ける 本種と異なり子嚢盤基部に時に鈍い畝状隆起を有するという特徴を欠く 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea apophysata (Cooke & W. Phillips) Sacc. 【よく似た種との区別】 Otidea platyspora 子嚢盤が褐色 子嚢盤が裂ける 子嚢胞子が大型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブナ科植物を宿主とする 本種と異なり子実体が部分的に基質に埋生する 本種より子嚢盤のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘状ではなく広楕円形~長楕円形 本種と異なり側糸が絡み合うという特徴を欠く 本種と異なり側糸のノッチの数が1-2ではなく0 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea daliensis 形態的に類似している(従来混同されてきた) 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤が暗褐色 本種と異なり子嚢盤が深い杯形ではなく浅い杯形 本種と異なり子嚢盤が裂けるのではなく通常全縁 本種と異なり外被層に暗褐色の樹脂状滲出物を豊富に生じる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea daliensis W.Y. Zhuang & Korf 【よく似た種との区別】 Otidea apophysata 形態的に類似している(従来混同されてきた) 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤が淡色 本種と異なり子嚢盤が浅い杯形ではなく深い杯形 本種と異なり子嚢盤が通常全縁ではなく裂ける 本種と異なり外被層に暗褐色の樹脂状滲出物を豊富に生じるという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea platyspora 子嚢盤が褐色 子嚢胞子が大型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブナ科植物を宿主とする 本種より子嚢盤のサイズが大きい 本種と異なり子嚢盤が通常全縁ではなく裂ける 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea propinquata 子嚢盤が褐色 子嚢盤が全縁 子嚢胞子が平滑 本種と異なり被子植物ではなくトウヒ属植物を宿主とする 本種と異なり子嚢盤が無柄でない 本種と異なり子嚢盤が紫褐色を帯びるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体に豊富な樹脂状滲出物を生じる 本種と異なり外被層の菌糸状の毛に明瞭な鞘を伴う nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea subterranea nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地下生である 本種と異なり子嚢盤が球形~類球形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea platyspora Nannf. 【よく似た種との区別】 Otidea alutacea(ニセチャワンタケ) 肉眼的形態が類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea apophysata 子嚢盤が褐色 子嚢盤が裂ける 子嚢胞子が大型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブナ科ではなく別の植物を宿主とする 本種と異なり子実体が部分的に基質に埋生するという特徴を欠く 本種より子嚢盤のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり子嚢胞子が広楕円形~長楕円形ではなく狭楕円形~紡錘状 本種と異なり側糸が絡み合う 本種と異なり側糸のノッチの数が0ではなく1-2 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea daliensis 子嚢盤が褐色 子嚢胞子が大型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブナ科ではなく別の植物を宿主とする 本種より子嚢盤のサイズが小さい 本種と異なり子嚢盤が裂けるのではなく通常全縁 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea subterranea R.A. Healy & M.E. Smith 【よく似た種との区別】 Otidea daliensis nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地下生でない 本種と異なり子嚢盤が球形~類球形でない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea alutacea (Pers.) Massee ニセチャワンタケ 【よく似た種との区別】 Otidea platyspora 肉眼的形態が類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea papillata Harmaja 【よく似た種との区別】 Otidea bufonia(ウズマキワンタケ) 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 托髄層の菌糸に褐色の樹脂状滲出物が散在する 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が帯赤褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が時に一部の菌糸を覆うという特徴を欠く 本種と異なり外被層が矩形菌糸組織および交錯菌糸組織からなるという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea tuomikoskii 形態的に類似している(従来混同されてきた) 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤外面に顕著な暗色の疣を有する 子嚢盤の疣状装飾の丈が高い 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が狭い耳形 本種と異なり外被層がKOHで黄変する 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が帯赤褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が時に一部の菌糸を覆うという特徴を欠く 本種と異なり外被層が矩形菌糸組織および交錯菌糸組織ではなく多角菌組織からなる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea nannfeldtii 形態的に類似している(従来混同されてきた) 子嚢盤が耳形 子嚢盤外面が疣状 子嚢盤外面の疣状装飾の丈が高い 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が帯赤褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が時に一部の菌糸を覆うという特徴を欠く 本種と異なり外被層が矩形菌糸組織および交錯菌糸組織ではなく多角菌組織からなる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea leporina (Batsch) Fuckel キミミタケ ※本種のシノニム3分類群のレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Otidea pseudoleporina 米国に分布する 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 外被層の外部からKOHで一部が赤い滴状になる樹脂状滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が褐色でない 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が広楕円形でない 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHに部分的に溶解する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea brunneoparva 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子の形態が類似している 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が肉桂褐色ではなく暗褐色でオリーブ色を帯びる 本種と異なり側糸に顕著なノッチを有する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea tuomikoskii Harmaja 【よく似た種との区別】 Otidea papillata 形態的に類似している(従来混同されてきた) 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤外面に顕著な暗色の疣を有する 子嚢盤の疣状装飾の丈が高い 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が狭い耳形でない 本種と異なり外被層がKOHで黄変するという特徴を欠く 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が帯赤褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が時に一部の菌糸を覆う 本種と異なり外被層が多角菌組織ではなく矩形菌糸組織および交錯菌糸組織からなる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea nannfeldtii 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 外被層が多角菌組織からなる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど子嚢盤外面の疣が密でない 本種より子嚢盤外面の疣の丈が低い 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体が橙色でない 本種と異なり子嚢盤の切片がしばしばKOHで黄変するという特徴を欠く 本種より側糸に僅かに膨大する部位を有する頻度が小さい 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHで黄変ではなく赤変する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea subformicarum 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が狭い耳形でない 本種と異なり子嚢盤外面に丈の高い疣状装飾を欠く 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体が橙褐色でない 本種と異なり外被層がKOHで黄変するという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sweden, Jämtland, Östersund, Ändsjön Nature Reserve (その他掲載種) Otidea cantharella (Fr.) Quél. ※本種のネオタイプ標本を指定した。 (その他掲載種) Otidea propinquata (P. Karst.) Harmaja 【よく似た種との区別】 Otidea daliensis 子嚢盤が褐色 子嚢盤が全縁 子嚢胞子が平滑 本種と異なりトウヒ属植物ではなく被子植物を宿主とする 本種と異なり子嚢盤が無柄 本種と異なり子嚢盤が紫褐色を帯びる 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体に豊富な樹脂状滲出物を生じるという特徴を欠く 本種と異なり外被層の菌糸状の毛に明瞭な鞘を伴うという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea brunneoparva 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が短い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (北米、米国、フランス、イタリア、スウェーデン新産種) Otidea formicarum Harmaja 【よく似た種との区別】 Otidea nannfeldtii 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤が淡色 本種より乾燥標本の子嚢盤が暗色 本種より子嚢盤が広い耳形ではなくしばしば狭い耳形 本種と異なり子実層面が時に桃色を帯びる ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea pseudoleporina 子嚢盤の形状が類似している 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が橙色~黄褐色ではなく橙色 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHに一部溶解する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea subformicarum 針葉樹と関係を有する 子嚢盤が広い耳形~杯形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフェノスカンジアおよびアルプス山脈ではなく南欧に分布する 本種と異なり子嚢盤が橙褐色~帯赤褐色 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの40/747塩基が異なり5.35%の差異) (その他掲載種) Otidea nannfeldtii Harmaja ※Otidea angustaを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Otidea tuomikoskii 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 外被層が多角菌組織からなる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤外面の疣が密 本種より子嚢盤外面の疣の丈が高い 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体が橙色 本種と異なり子嚢盤の切片がしばしばKOHで黄変する 本種より側糸に僅かに膨大する部位を有する頻度が大きい 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHで赤変ではなく黄変する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea papillata 形態的に類似している(従来混同されてきた) 子嚢盤が耳形 子嚢盤外面が疣状 子嚢盤外面の疣状装飾の丈が高い 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり外被層が多角菌組織ではなく矩形菌糸組織および交錯菌糸組織からなる 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が帯黄褐色ではなく帯赤褐色 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が時に一部の菌糸を覆 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea pseudoleporina 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が橙色であることが多い 本種と異なり子嚢盤が幼時狭い耳形でない 本種より子実層面が明色 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHで帯赤褐色ではなく黄色を呈する 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOHに一部溶解する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea formicarum 子嚢盤が耳形 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢盤が暗色 本種より乾燥標本の子嚢盤が淡色 本種より子嚢盤がしばしば狭い耳形ではなく広い耳形 本種と異なり子実層面が時に桃色を帯びるという特徴を欠く ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea subformicarum 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がしばしば黄色、時に桃色を帯びるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子が長い ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Otidea kaushalii (J. Moravec) K. Hansen & Olariaga 旧名:Otideopsis kaushalii (J. Moravec) J. Moravec(基礎異名はSowerbyella kaushalii J. Moravec) 【よく似た種との区別】 Otidea yunnanensis 形態的に類似している 子実層面が明色 子嚢盤外面に丈の高い暗褐色の疣を有する 子嚢胞子が刺状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より柄のサイズの変異が大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり外被層に大型で帯黄褐色、球形~多角形の細胞を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea unicisa (Peck) Harmaja (その他掲載種) Otidea yunnanensis (B. Liu & J.Z. Cao) W.Y. Zhuang & C.Y. Liu 【よく似た種との区別】 Otidea kaushalii 形態的に類似している 子実層面が明色 子嚢盤外面に丈の高い暗褐色の疣を有する 子嚢胞子が刺状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より柄のサイズの変異が小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり外被層に大型で帯黄褐色、球形~多角形の細胞を有する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ、新階級) Otidea brevispora (W.Y. Zhuang) Olariaga & K. Hansen 旧名:Otidea onotica var. brevispora W.Y. Zhuang 【よく似た種との区別】 Otidea onotica(ウスベニミミタケ) 肉眼的形態が同一(かつてこの種の変種とされていた) 子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変する 顕微鏡的形質(子嚢胞子のサイズを除く)が同一 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea pseudoleporina 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変しない 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物がKOH溶解性 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea bufonia (Pers.) Boud. ウズマキワンタケ ※本種のシノニム3種のレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Otidea mirabilis 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤外面が紫色を帯びることがある 子嚢盤基部の菌糸体が褐色 子嚢胞子が平滑 外被層から暗褐色樹脂状の滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり酸性土壌ではなく石灰質土壌に発生する 本種と異なりしばしば落葉樹の樹下に生じるのではなく針葉樹の樹下に生じる 本種と異なり子嚢盤が淡紫青色を帯びる 本種と異なり柄が新鮮時顕著な紫色を帯びる 本種と異なり托髄層の菌糸から有色結晶状の滲出物を生じ線状をなすという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea smithii(ニセジョウゴタケ) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤基部の菌糸体が褐色 子嚢胞子が平滑 外被層から暗褐色樹脂状の滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が杯形ではなく耳形 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円状紡錘形ではなく楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea papillata 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 托髄層の菌糸に褐色の樹脂状滲出物が散在する 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が帯黄褐色ではなく帯赤褐色 本種と異なり托髄層の菌糸の樹脂状滲出物が時に一部の菌糸を覆う 本種と異なり外被層が矩形菌糸組織および交錯菌糸組織からなる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea brunneoparva 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど子嚢盤の質がしっかりとしていない 本種と子嚢盤の形状が異なる 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘状でない 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物が水滴中に拡散する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea flavidobrunneola 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤基部に暗褐色の菌糸体を伴わない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が狭紡錘状でない 本種と異なり側糸の頂部が膨大する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea mirabilis Bolognini & Jamoni 【よく似た種との区別】 Otidea smithii(ニセジョウゴタケ) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤基部の菌糸体が褐色 子嚢胞子が平滑 外被層から暗褐色樹脂状の滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円状紡錘形ではなく楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea brunneoparva 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど子嚢盤の質がしっかりとしていない 本種と子嚢盤の形状が異なる 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘状でない 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物が水滴中に拡散する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea bufonia(ウズマキワンタケ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤外面が紫色を帯びることがある 子嚢盤基部の菌糸体が褐色 子嚢胞子が平滑 外被層から暗褐色樹脂状の滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり石灰質土壌ではなく酸性土壌に発生する 本種と異なり針葉樹の樹下に生じるのではなくしばしば落葉樹の樹下に生じる 本種と異なり子嚢盤が淡紫青色を帯びない 本種と異なり柄が新鮮時顕著な紫色を帯びない 本種と異なり托髄層の菌糸から有色結晶状の滲出物を生じ線状をなす nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sweden, Gotland, Ollajvs Nature Reserve, close to Ljugarn (その他掲載種) Otidea onotica (Pers.) Fuckel ウスベニミミタケ ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Otidea brevispora 肉眼的形態が同一(かつてこの種の変種とされていた) 子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変する 顕微鏡的形質(子嚢胞子のサイズを除く)が同一 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea purpurea (M. Zang) Korf & W.Y. Zhuang 【よく似た種との区別】 Otidea mirabilis 子嚢盤が暗褐色で紫色を帯びる 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Otidea subpurpurea 子嚢盤外面が紫色を帯びる 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Otidea bicolor 形態的に類似している(同種の可能性がある) 子嚢盤が暗褐色 子嚢胞子が小型 (その他掲載種) Otidea smithii Kanouse ニセジョウゴタケ 【よく似た種との区別】 Otidea brunneoparva 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど子嚢盤の質がしっかりとしていない 本種と子嚢盤の形状が異なる 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく楕円状紡錘形 本種と異なり外被層の樹脂状滲出物が水滴中に拡散する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea bufonia(ウズマキワンタケ) 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤基部の菌糸体が褐色 子嚢胞子が平滑 外被層から暗褐色樹脂状の滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が耳形ではなく杯形 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea mirabilis 子嚢盤が暗褐色 子嚢盤が常に裂ける 子嚢盤基部の菌糸体が褐色 子嚢胞子が平滑 外被層から暗褐色樹脂状の滲出物を生じる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく楕円状紡錘形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sweden, Uppland, Stockholm, Naturhistoriska riksmuseet, in front of the Botany building (その他掲載種) Otidea caeruleopruinosa Harmaja ※本種のエピタイプ標本およびレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Otidea sinensis nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea flavidobrunneola 子嚢盤が裂ける 子嚢胞子が平滑 側糸の頂部が膨大しても僅かである nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が時に青色を帯びるという特徴を欠く 本種と乾燥標本の子嚢盤基部の菌糸体の色が黄褐色ではなく橙褐色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea concinna (Pers.) Sacc. キミミタケモドキ 【よく似た種との区別】 Otidea minor 子嚢盤外面が黄色 子嚢盤が裂ける 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤基部が平滑ではなく平滑または吻合する畝状隆起を有する 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea phlebophora 子嚢盤外面が黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が裂けるのではなくほとんどの場合全縁 本種と異なり子嚢盤基部に吻合する畝状隆起を有する 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea oregonensis 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパではなく北米に分布する 本種と異なり子嚢盤がしばしば倒円錐形 本種と異なり子嚢盤が裂けるのではなく時に全縁 本種と異なり子嚢盤基部に時に鈍い畝状隆起を有する 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea rainierensis(カベンチャワンタケ) 子嚢盤の形状が類似している 子嚢胞子が平滑 nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が明るい黄色でない 本種と異なり柄が幼時明るい黄色という特徴を欠く nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea borealis 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が黄色ではなく黄色~黄褐色 本種と異なり子嚢盤基部の菌糸体がKOHで黄変しない 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ノルウェー、スウェーデン新産種) Otidea flavidobrunneola Harmaja 【よく似た種との区別】 Otidea caeruleopruinosa 子嚢盤が裂ける 子嚢胞子が平滑 側糸の頂部が膨大しても僅かである nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が時に青色を帯びる 本種と乾燥標本の子嚢盤基部の菌糸体の色が橙褐色ではなく黄褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea bufonia(ウズマキワンタケ) 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤基部に暗褐色の菌糸体を伴う 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が狭紡錘状 本種と異なり側糸の頂部が膨大しない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea lactea J.Z. Cao & L. Fan 【よく似た種との区別】 Otidea minor 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤外面が黄色 本種と異なり柄が幼時黄色 本種と異なり子嚢盤が裂けることが多い 本種より側糸の頂部の幅がしばしば狭い 本種と異なり側糸の頂部が類棍棒形~棍棒形で直線状~屈曲状 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ、新階級) Otidea minor (Boud.) Olariaga & K. Hansen 旧名:Otidea cantharella var. minor Boud. ※本種のレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Otidea concinna(キミミタケモドキ) 子嚢盤外面が黄色 子嚢盤が裂ける 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤基部が平滑または吻合する畝状隆起を有するのではなく平滑 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea lactea 子嚢胞子が平滑 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤外面が黄色でない 本種と異なり柄が幼時黄色でない 本種と異なり子嚢盤が裂けることが多いという特徴を欠く 本種より側糸の頂部の幅がしばしば広い 本種と異なり側糸の頂部が類棍棒形~棍棒形で直線状~屈曲状でない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea oregonensis 子嚢盤が杯形 子嚢盤外面が黄色 子嚢胞子が平滑 側糸が膨大する ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパのみではなく米国に分布する 本種より子嚢盤のサイズが大きい傾向がある 本種ほど子嚢盤が浅い杯形でない 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea phlebophora 柄が幼時明るい黄色 子嚢盤基部に畝状または脈状隆起を有する 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がほとんどの場合裂けるのではなくほとんどの場合全縁 本種と異なり子嚢盤基部が平滑または僅かに畝状~脈状隆起を有するのではなく常に強く吻合する畝状~脈状 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Otidea borealis 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がしばしば全縁という特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤の基部に畝状隆起または吻合する脈状隆起を欠く 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が顕著に広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea phlebophora (Berk. & Broome) Sacc. ※本種のレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Otidea borealis 柄が幼時明るい黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がしばしば全縁という特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤の基部に畝状隆起または吻合する脈状隆起を欠く 本種より子嚢胞子の幅が顕著に広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea concinna(キミミタケモドキ) 子嚢盤外面が黄色 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がほとんどの場合全縁なのではなく裂ける 本種と異なり子嚢盤基部に吻合する畝状隆起を欠く 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea minor 柄が幼時明るい黄色 子嚢盤基部に畝状または脈状隆起を有する 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤がほとんどの場合全縁ではなくほとんどの場合裂ける 本種と異なり子嚢盤基部が常に強く吻合する畝状~脈状ではなく平滑または僅かに畝状~脈状隆起を有する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Otidea oregoensis 子嚢盤が杯形 子嚢盤が全縁のことがある 子嚢盤外面が黄色 側糸が膨大する nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパのみではなく米国に分布する 本種と異なり子嚢盤が主に全縁という特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤外面に縁部に向かって半分の長さに達する脈状~畝状隆起を有するのではなく時に鈍い畝状隆起を有する 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Otidea rainierensis Kanouse カベンチャワンタケ 【よく似た種との区別】 Otidea borealis 子嚢盤に黄色色素を含む 子嚢胞子が平滑 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米ではなくフィンランドおよびスウェーデンに分布する 本種と異なり柄が黄色 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea concinna(キミミタケモドキ) 子嚢盤の形状が類似している 子嚢胞子が平滑 nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢盤が明るい黄色 本種と異なり柄が幼時明るい黄色 nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Otidea oregonensis 形態的に類似している(同種として扱われたことがある) 子嚢胞子が平滑 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が黄色 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される